社会の参考書紹介ブログ  解き方×周辺視

高校入試社会を中心に、参考書の中身の解説をします。

入試問題 周辺視 歴史

(構成)

1 問題文紹介とシンキングタイム

2 周辺視を中心に

3 まとめ

 

 

1(問題)大教大付属池田改

 

ビゴー 魚釣り遊び

 

上記の絵が描かれた7年後に、釣りをしている手前の2人が戦争を始める。

 

左の人物の勝利に終わるが、その講和条約の第1条では、ある国の独立を認めることが

 

記されていた。

 

その国を明らかにしなさい。

 

また、なぜそのような内容が盛り込まれたのか、勝利側の目的を30字以内で書きなさい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

thinking…

 

 

 

 

 

 

 

 

2 周辺視を中心に

 

今回は「解き方」ではなく、

 

周辺視の知識について、少しお話ができたらと思います。

 

つまり、解き方の解説ではありませんのであしからずご了承をお願いいたします。

 

 

周辺視

 

 

この絵がどのようなものか

 

を、知らない大人、受験生は

 

ほとんどいないんじゃないかと思います。

 

言わずと知れたビゴーの風刺画ですね。

 

 

 

 

 

 

 

ビゴーはその風刺画で明快なアレゴリー掲示して、

 

「ビゴーが見た日本人」

 

という新書も書かれたほどです。

 

 

 

 

 

 

2点、私の思うことを書いてみたいと思います。

 

まぁこういう時だけ都合のいいことを言って申し訳ないのですが、

 

受験の社会を研究しているという立場でいうと、

 

歴史専門家ではございません…

 

 

ので、

 

今更何言ってんの?

 

 

みたいなことを言っているかもしれませんが、

 

生暖かい目で見守ってください。

 

 

 

 

 

1 題名

 

この絵の題名、ご存じですか?

 

Une partie de pêche 「魚釣り遊び」

 

というらしいです。

 

全然フランス語はわかってないですが…

 

une が不定冠詞「a」なのかな?

 

 

partieはネットで適当に翻訳したら「部」って出ました笑

英語の「part」に対応??

けど、日本語で「遊び」つってんだから、

「party」なのかなぁ。

これはマジでわからんです。

 

 

 

 

de pêche

 

が「魚釣り」

 

みたいな。これもネット翻訳ですね。

 

あいまいだし、信用できないので、この辺はもっとちゃんと調べろよって話ですいません。

 

けど、

 

「魚釣り遊び」

 

という題名では通っているみたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うん、「遊び」の主体は誰なんさ?

 

ですよね。

 

誰か遊んでるやつ、いる?

 

日本と中国はこのころ必死だったハズです。

 

中国はこの後それこそ風刺画でパイを等分されてるしね。

(これはビゴーではないとか)

 

魚の朝鮮半島が遊んでるわけがない。

 

てことはロシア?

 

うーん…私はあんまり賛成できません。

 

 

ロシアはこのころ、産業革命に少し出遅れて、

 

不凍港の確保に忙しかったはずです。

 

 

てわけで、私はいまだによくわかっていません。

 

「遊び」

 

って、なんなんだ?

 

 

私のつたない知識では、

 

誤訳すら疑ってしまいます。

 

これね、

 

「魚釣りの会」

 

ともいうんです。

 

こちらなら、

 

まだ少しだけしっくりくるんですよね。私だけですけどね。

 

 

 

 

 

 

 

2 順番が逆?

 

私はこの風刺画を説明するとき、

 

必ず

 

「魚釣りをする日清と、それを見ているロシア」

 

という見方にとらわれすぎないようにと言っています。

 

 

 

というのもですね。

 

 

おそらくこれ、

 

「ロシアが朝鮮半島を狙っている」

 

 

「日清焦る」

朝鮮は日本にとっては頭上の刀、清にとっては懐の刀と言われていましたから。

 

 

魚釣りする

 

 

チャンスをうかがうロシア

 

 

 

という順番だったと思うんですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つまり、魚釣りは日清側が望んでやっているかというと微妙なところで、

 

 

帝国主義の世の中に押されて

 

 

しぶしぶ魚を釣っているような気がしなくもないです。

 

 

 

 

 

 

 

そもそも、中国からしたら、帝国主義のメンタリティが入るまでは、

 

世界の宗主国が中国であったはずなんだから、

 

 

 

日本なんかと魚釣りをすること自体が不本意だったのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

て、いうことでね。

 

私の勝手な妄想ですけど、

 

この魚釣りは

 

「遊び」「会」

 

というより、

 

 

 

ごっこ

 

なんじゃないかなと。

 

 

 

 

 

 

釣果を競ったり、っていうような、

 

 

釣りそのものの「遊び」の部分を強調していたのではなく、

 

 

釣りそのものが「ヤラセ」=「ごっこ

 

 

 

ではないかなと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしたら、

 

 

ロシアが

 

「ま、最終的には俺のものになるんやけどな」

 

みたいな確信があったような推測もたつ気がします。

 

 

 

 

 

 

 

細かい話なんですけどね。

 

そんな見方の方が、私には自然に感じました。

 

自然に感じたというか

 

もともとね、この絵で日清戦争を説明するの難しいなって思ってたんですよ。

 

 

 

 

で、そういう解釈ならまだわかるかなーなんて思っているだけです。

 

 

ビゴーがどんな寓意をここに詰め込んだのか。

 

 

 

会って話したい気もしますね。

 

 

黒田清輝とも親交があったそうです。

 

私は「湖畔」と、青木繁の「朝日」

 

が西洋画(?)の中でもとりわけ大好きです。

 

どんどん話がそれていく予感しかしないので、この辺で。

 

 

① 朝鮮

② 略

 

 

 

 

 

 

 

 

3 まとめ

 

資料の中身をしっかり読みとくことは受験においてとても大切な技能です。

 

しかしそれ以上に、

 

歴史というものの極上の味わいもまた、資料に詰まっています。

 

 

時間を超えて歴史に推参するためにも、

 

たくさんの文化・芸術に触れるのも、

 

受験と関係なく、大切な教養ですね。

 

 

今回は以上です。

 

ありがとうございました。