社会の参考書紹介ブログ  解き方×周辺視

高校入試社会を中心に、参考書の中身の解説をします。

入試問題 解説 公民 考えあぐねると…

(構成)

1 問題文紹介とシンキングタイム

2 私の解き方

3 まとめ

 

1 問題文紹介とシンキングタイム

広島大附属

 

 

1955年から2003年までの1か月1世帯当たりの食費の支出の変化をあらわしています。

 

a~dは米、魚、肉類、パンのいずれかです。肉類とパンの組み合わせとして適切なものを次から一つ選び、記号で答えなさい。

 

ア:ab  イ:ac   ウ:ad

エ:bc  オ:bd   カ:cd

 

 

 

 

 

 

 

 

thinking…

 

 

 

 

 

 

 

2 私の解き方

先にお伝えしますが、

 

 

 

 

 

 

 

私はしっかり間違えました笑

 

 

 

 

 

 

 

 

でね、模範解答というか解説を見て、情報収集をしてみたんですが、

 

 

 

あまり納得がいってません…

 

 

 

 

 

 

以下、

 

本当に、「私の解き方」です。

 

 

こう考えて、間違えたというところをお知らせしようと思います。

 

 

 

 

 

 

 

◎まず、一つ目の考え方として出題者の意図を考えるアプローチ

 

① 生活の洋食化

 

この目線から考えると、

 

肉類とパンが増加傾向

 

米と魚が減少傾向

 

に入っていくという意図を読み取ればいいことになります。そうすれば一発で答えが出ます。

 

 

 

 

が、

 

 

 

 

 

あいにく3つが減少傾向の状態でグラフが落ちていますので少しわかりにくいですね。

 

頓挫。

 

 

 

 

 

② 歴史的背景を知ろうというアプローチ

 

 

例えば減反政策が影響して、米のグラフがゴンと変化するとすれば絞れる?

 

 

 

減反政策は正直言って進んだ進んでないの議論をするにはあまり正直なグラフがないような気がしますが(政策意図通りの進捗ではない?)、これは私の勉強不足でよくわかりません。とりあえず、本格的なものは70年代と聞いています。

 

 

 

70年代にグラフが変化したものって、aかbでしょうか?

 

なんですが、私は後述する根拠で多分米はcだと思っています。

 

うーん…

 

 

 

 

③ 魚介類ではなく「魚」、小麦ではなく「パン」

 

魚介類はわかりませんが、小麦をパンと言い換えているのは、

 

やっぱり食の洋風化に目を向けろということだというように出題者に挑んでみます。

 

 

 

だとすると、やはりパンは増加傾向だと考えざるを得ない。

 

 

多分パンがdじゃないかとは思いますよね。

 

 

と、ここまで考えることにしました。

 

 

 

 

 

 

 

◎次に、グラフの見方というアプローチ

 

① 食費?

 

これ、生産量や重量ではなく、「費用」なんですね。

 

つまり、単価が高かったりすると、単純な量で品目は測れないんですね。

 

けど、1か月の食費ですからね。主食の米やパンが高いんじゃないの?

 

いやいや、肉の方が単価高いじゃん

 

などなど…

 

考えあぐねると、どえらいことになりつつあります。

 

 

 

 

② 上がる、下がるのポイントは?

 

結局、私はココに行き着いて解答を出すことにしました。

 

 

ポイントは1993年

 

 

この年に何が?

 

 

といいますと、

 

 

GATTウルグアイラウンド

 

 

という

 

 

輸入自由化についての協定が進んだんですね。

 

 

結果、米もミニマムですが輸入がはじまり、

 

平成の米騒動とか、

 

そういったことにつながっていくわけです。

 

 

 

 

 

つまり、1993年=輸入自由化として、

 

 

93年にグラフに変化がなければ、

 

 

その品目は

 

 

輸入の影響を受けない。

 

 

つまり、

 

 

もともと輸入だよりだった

 

 

可能性が指摘できると思うんですね。

 

 

そのグラフとはd!

 

輸入自由化の影響を受けにくいこと、昔はほぼ食費を占めていなかった。

 

つまり食卓に並んでいなかった。

 

と考えると、

 

こりゃパンですね。

 

 

そうすると、

 

 

先ほどの見解から、

 

主食に当たる方が意外と食費がかかっていないと考えるようにします。

 

つまり、米はCなのかな?

 

 

 

ここで私が米をもともとCじゃね?

 

 

と考えた根拠に、

 

 

このグラフが始まる当初から、対して値段が変わっていない。

 

 

というところがあります。

 

 

要は、食生活の変化の影響を受けず、

 

 

過程での一定の消費が保たれている。

 

 

ということです。だから米はC。

 

 

 

最後に、

 

残りを肉類か魚かで比べるんだったら。

 

ですよね。

 

 

先ほど申し上げたように、

 

私は1993年の輸入自由化を一つの指標にすることにしました。

 

そしたら、aの方がわずかですが、93年の下がり幅が広いと思いませんか?

 

 

 

よし、じゃあ肉はaだ!

 

2003年現在で肉が一番食費がかかっているというのもわからんではない!

 

答 ウ

 

 

 

うむ。またつまらぬものを切ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

答 オ(b,d)

 

 

 

らしいです…

 

 

aとbが見分けられなかったんだから、dのみわけかたにも自信がなくなりました。

 

 

 

 

 

で、ちなみにこの本の解説が

 

 

 

 

国民の「コメ離れ」が続いている状況がよくわかる

 

としか書いていないんですね。

 

 

 

うーむ…

 

 

うーん…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

詰んだね笑

 

 

 

3 まとめ

 

 

というわけで、解説にもなってはいませんが、

 

 

私はこの問題を正しい手順で解くことはできませんでした。

 

 

修行不足も甚だしい。

 

 

 

どうすればよかったんだろう?

 

 

 

 

浅学な私を笑ってください。

 

 

 

 

 

けど、もし塾講師時代に、

 

この問題を生徒が質問してきていたらどうしたんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

悔しいなぁ。

 

 

というわけで、紹介しかできませんでした。

 

 

以上です。

 

ありがとうございました。