1 問題
2 優秀な脳のスキマ
3 私の解き方
2022年度 香川県
a 画像の通り
b(筆者改)
地形図中Aの範囲を、この地図上で縦横それぞれ4cmとするとき、Aの範囲の面積を答えなさい。
thinking…
2 優秀な脳のスキマ
各地で公立高校入試が始まっていることと思います。
このブログがいつか、一人の受験生相手にでも役に立てる日を願いながら、記事を積み重ねていこうなどと大それた志を持っております。
現時点では応援しかできませんが、精いっぱい叫びたいと思います。
がんばれ受験生!
もう終わっている都道府県も多いでしょうが…
さて、今年の入試問題の難易はいずれ明らかになると思いますが、
社会の指導なんかをやっていたころはなんとなく、
地形図が出るかどうか
は、なんとなく気にしていたような気がします。
私は関西なのですが、地形図と言えば兵庫県は出題しているイメージが強かったように思います。
奈良や和歌山は頻出!ってほどでもなかったような。
主観ですが。
以前より、地形図の出題方法が多彩になってきました。
昔から続く問題としては
・地図記号
・縮尺
・等高線→縮尺(主曲線の刻み方から25000か50000のいずれかを問う)
みたいなものが有名でしたが、
ちょっと前あたりから
航空写真の撮った位置を示す
周辺の景色からどの地域周辺を歩いているか推測する
道案内する
みたいな形式の問題も増えました。
去年は東京の公立で、勾配を上がっているのか下がっているのか問うていましたね。
見方さえわかれば簡単な問題ではありますが。
で、今回は
流行から少し落ち着いた
面積問題
に触れておこうと思います。
これは結構中学受験で多い問題で、
西大和でも聞かれたことがあったんじゃないかな?
なぜこの問題が意外と難問扱いされるかというと、
数学(算数?)の苦手な人ほど
知らない間に間違っているからですね。
中学三年生は、
全教科を満遍なく勉強した
鋭敏な知識と感性を持って受験に臨みます。
ですので、
かなり優秀な思考力を持って問題と向き合うはず。
ですが、
そんな優秀な頭脳を、
あっという間にバグらせるような不思議な力が、
地形図にはあるような気がします。
そこが地形図の難しいところで、
出題者側が出したいと思う点でもあるのかもしれませんね。
3 私の解き方
aの方は間違えたらだめですよ笑
周囲の長さ
ですからね。
縦が4.1 横が3.9
つまり、縦横で8センチ。
周囲ですから16センチですね。
これを25000倍するだけですね。
単位を間違えないように!
16×25000=400000センチメートル
☆ センチからメートルはゼロ2つ
メートルからキロはゼロ3つ
センチからキロはゼロ5つ
それぞれ消しましょう!
今回はメートルなので、4000メートルですね。
答a 4000メートル
問b こっちが本題です
先に間違った考え方を!
縦横4センチということは面積は16平方センチメートル
それを25000倍やな!!
これは間違いです!
縮尺が正確になおりません!
詳しくはお近くの数学の先生へ笑
☆ まずは、縦横の縮尺を直してしまってからです
縦も横も4cm×25000=100000cm
100000cm=1km
(縦)1km×’(横)1km=1平方km
です。
繰り返しますが、
優秀な受験生なら、
普段は間違えない問題のはずなんです。
ですが、
入試という場面
見慣れない数合わせ
いつの間にやら、
いつもと違う脳のつくりに、
誘導されてしまっているのかもしれません。
筆者は大学受験の現代文の受験前に、
漢字や知識をおさらいするのではなく、
養老孟志さんの「バカの壁」
河合隼雄さんの「こころの処方箋」
小林秀雄さんの「考えるヒント」
なんかを読みながら、
読むということを
普段の自分の領域にもっていく訓練をしていました。
普段通りの思考にもっていく手段をもっておくことも、
試験の一助になるかもしれませんね。
今回は以上です。
ありがとうございました。